JA全農長野は23日、長野県内の農協系スーパーで備蓄米5キロが税抜き2990円で販売されていることを伝えた報道を小泉進次郎農林水産相が自身のXアカウントで引用したことを受け、「大臣就任により引き下げたのではない」とする異例の声明を出した。
農水相就任後に小売価格が下がったと勘違いしたクレームや問い合わせが殺到し、職員が対応に追われたためだという。
長野県の農協系スーパー「A・コープファーマーズ」では県内29の店舗で、政府がコメ価格抑制をねらって3月の入札で放出した備蓄米5キロを4月11日から税抜き2990円(税込み3229円)で販売している。「風さやか」「あきたこまち」といった他ブランドの県産米より1千円ほど安い価格設定だ。
メディアや消費者らから問い合わせ相次ぐ
このことを伝える新聞報道を小泉農水相が就任後の5月22日に自身のXアカウントで引用して配信。これらをみて、コメ価格の抑制に意欲をみせる小泉氏が農水相に就いた後に価格が下がったと思い込んだ他のメディアや消費者、生産者などからJA全農長野への問い合わせが相次いだという。